腰痛のセルフケア

こんにちは、さぼてん整骨院の吉川です。

今回は整骨院を営んで10年目の院長が患者様に提案している・自らもおこなっている腰痛のセルフケアを紹介します🌵


さぼてん君

腰痛があるけど、動けるから大丈夫か!

ヨッシー

待って!その腰痛を放置するとギックリ腰、ヘルニアとかになるかもしれないよ!

当院にご来院される患者様も自らセルフケア方法をお調べになり、実施されている方も多いですが症状を改善するには効果が薄い方法を選ばれている方がほとんどです。

当院がご紹介するセルフケアを是非お試しください!

今回の記事で分かること

  • 腰痛予防・改善の重要性
  • 腰痛の原因と腰痛タイプ
  • ネットなどでセルフケアを調べている人も知らない腰痛予防・改善法

目次

  1. 腰痛を予防・改善することが必要な理由
  2. 腰痛の原因を知ることで予防・改善の精度をあげよう
  3. 腰痛予防・改善法
  4. セルフケアに限界を感じたら

「腰が凝っている、張っている」、「起きる時、前かがみの時に腰が痛い」

身体のどこかが痛むのは「警報装置が鳴っている」状態です🔥

警報装置が鳴っているのに薬だけで痛みをごまかしたり、放置すると

一時的な痛みは消える時もありますが、

硬さが蓄積して症状が強くなったり、痛む頻度がより増えます。

また、その状態をさらに続けるとギックリ腰になったり、

腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などのリスクが上がります。

我慢できる痛みでも「警報装置はしっかり鳴っている」状態です。

しっかりケアをして生活・仕事・趣味などに支障がでない程度には維持管理しましょう。

2.腰痛の原因を知ることで予防・改善の精度をあげよう

腰痛は大きく2種類に分かれます。それぞれセルフケアができる腰痛・できない腰痛があります。

セルフケアができない腰痛

腰椎圧迫骨折、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアe.t.c....

これらの腰痛はレントゲンなど画像に写るもので、病院での投薬・固定やときに手術が必要な腰痛(全腰痛の15%)

上記の腰痛は症状も強く、セルフケアを実施すると症状が悪化するリスクがあります。

但し、上記の腰痛も事前にセルフケアのポイントを押さえると発症リスクを減少させることが期待できます。

また、当院の施術で上記の腰痛も早期回復されている方もいらっしゃいます。

お気軽にご相談ください。

セルフケアの対象になる腰痛

この腰痛はレントゲンなど画像に写らないもので柔軟性・筋力を改善し、仕事・趣味・日常生活などからくる腰への負担を工夫すると改善する腰痛(全腰痛の85%)

この腰痛を4つの種類に分けて解説します。

上記の腰痛は、セルフケアの実施対象になる場合がほとんどです。

便宜上、それぞれの腰痛について表に示したような呼び名を使います。

どんな時に腰が痛い?あなたの痛みを判別しよう

ではこれから4つの腰痛の特徴を見ていきますが、いずれも共通するのは使い過ぎ・長時間同姿勢・加齢等による腰まわりの筋・関節の衰え、柔軟性の低下が原因だと考えられます。その様な状態でいつもと同じ仕事・スポーツ・生活を続けていると気づいたら痛みが出てきます。

筋性腰痛(10%)

筋性腰痛は、筋肉の使い過ぎ・長時間同姿勢を続けた時に起きる筋肉が「凝っている」状態です。そこをストレッチ・セルフマッサージすることで軽快します。

前屈腰痛(椎間板性腰痛など)40%

前屈腰痛は、主に背骨の椎骨と椎骨の間にある椎間板や筋肉などに問題があります。物を拾うなど前かがみになったときに、椎間板などに圧迫・伸張が加わり痛みが出ます。腰を丸める柔軟性が低い人、背筋が弱い人にも起きやすいです。

この腰痛もストレッチ・セルフマッサージで軽快しますが、強い痛みがある場合は当院にご来院いただき炎症を押さえてからセルフケアを行いましょう。

後屈腰痛(椎間関節性腰痛など)40%

後屈腰痛は、主に椎骨と椎骨の間にある椎間関節や筋肉などに圧迫・伸張が加わり痛みが出ます。

後屈腰痛は、電車のつり革を持つ、洗濯物を干す、赤ちゃんを抱っこするなど反り気味の姿勢を取ったときに、背骨の後ろ側にある椎間関節がぶつかることで痛みが生じます。腹筋・殿筋が弱いために反り腰になっている人に起きやすく、女性に多く見られます。

この腰痛もストレッチ・セルフマッサージで軽快しますが、強い痛みがある場合は当院にご来院いただき炎症を押さえてからセルフケアを行いましょう。

お尻腰痛(仙腸関節性腰痛など)10%

お尻腰痛は、厳密に言うと腰ではなく、お尻近くにある仙腸関節の硬さや炎症が原因で起こります。産後の女性に圧倒的に多い腰痛です。妊娠中に分泌されるホルモンの作用で緩んだ仙腸関節の靭帯が、出産後に正常に戻らないことで起きるケースが多いようです。

また、立ち仕事・座り仕事ともにお尻に力がかかり続けて硬さや炎症が起きる場合もあります。

この腰痛もストレッチ・セルフマッサージで軽快しますが、産後3ヶ月が経過して骨盤の安定性がある程度出てから行うのが好ましいです。強い痛みがある場合は当院にご来院いただき炎症を押さえてからセルフケアを行いましょう。

3.腰痛予防・改善法

この腰痛予防・改善法は「腰部の柔軟性と筋力の向上」を目的とします。

当院の患者様にも実施して頂いている方法です。

セルフケアは数種類ありますが、まずやってみて自分の一番やってみたい物を1,2個からやってみましょう👍

ただし、セルフエクササイズの最中に痛み、違和感を感じる場合はすぐに中止してください。

セルフストレッチ

  1. 腰の前屈ストレッチ・・・・一番お手軽にでき、前屈腰痛にオススメ!
  2. 腰の後屈ストレッチ・・・・一番優先してやって頂きたいストレッチです!後屈腰痛にもオススメ!
  3. 腰の回旋ストレッチ・・・・一番皆さんが慣れ親しんでいる腰のストレッチをよりしっかり伸ばします!
  4. 臀部ストレッチ・・・・お尻腰痛にオススメ!

実施時間は30秒1セット、柔軟性をしっかり改善されたい方は3~5セット行ってください。

1.腰の前屈ストレッチ

①イスに座るまたは、床にあぐらをかきます。

②頭の後ろで手を組み肘を閉め、下を向き、猫背になります。

③ ②の状態からおじぎをすると腰の筋・関節が伸びます。

肘が膝につくことを目指しましょう!

④余裕がある方は、

立った状態で上記のストレッチをしましょう。

肘が膝につくことを目指しましょう!

2.腰の後屈ストレッチ

①うつ伏せに寝ます。

②両手を地面につき、身体を持ち上げて反らせます。

腰が反った状態になり、お腹の筋肉も伸びます。

③さらに余裕がある方は、あおむけに寝て、両膝を曲げ、骨盤の下(お尻の割れ目の上)にストレッチポールを入れます。骨盤周辺がストレッチされます。

伸びている感覚が弱ければ、膝を伸ばしましょう。

④30秒ほど伸ばしたら、両膝を曲げ、腰の下にストレッチポールを入れます。腰周辺がストレッチされます。

伸びている感覚が弱ければ、膝を伸ばしましょう。

3.腰の回旋ストレッチ

①左向きで横向きに寝ます。その状態で右脚を前に出し、左手で右膝を押さえます。

②右脚が地面から浮かないように後ろを振り返ると腰が伸びます。

③余裕がある方は、右手を後ろにやりましょう。

30秒ほど伸ばしたら逆向きも伸ばしましょう!

④さらに余裕がある方は、四つん這いになります。

⑤右膝を左側に出し、右ひじを地面につき、右股関節・膝関節90°で、左股関節を体から一直線にして、左膝関節90°にします。

⑥右肘と体の間に左手を入れて、身体をねじり、天井方向を見ながら、深呼吸をしましょう。骨盤周辺から腰・背中が伸びます。

30秒ほど伸ばしたら逆向きも伸ばしましょう!

4.臀部のストレッチ

①まず、イスに腰かけて左脚を右脚に乗せます。その際に、左外くるぶし右脚の外に出るようにしましょう。

②左脚と地面が出来るだけ並行になるようにして、身体を前に倒しましょう。お尻の筋肉が伸ばされます。

30秒ほど伸ばしたら逆向きも伸ばしましょう!

セルフマッサージ

  1. 腰部セルフマッサージ
  2. 臀部セルフマッサージ・・・・お尻腰痛にオススメ!
  3. そけい部セルフマッサージ

実施時間は1分1セット、柔軟性をしっかり改善されたい方は3~5セット行ってください。

セルフマッサージはテニスボールでも構いませんが、専用アイテムを使うとやり易いです!

当院では、㈱ダイヤ工業さんのbonboneリリースナッツをオススメしております。

bonboneリリースナッツ

1.腰部セルフマッサージ

①まず、リリースナッツを準備して、仰向けに寝た状態で、右腰の下にリリースナッツを入れます。硬く凝っている部分を探しましょう。

地面はある程度の硬さが好ましいです!

②左膝を曲げて、右側に体重をかけると腰の筋肉がセルフマッサージされます。

1分ほどセルフマッサージをしたら逆側もやりましょう!

2.臀部セルフマッサージ

①リリースナッツを準備して、仰向けに寝た状態で、右のお尻の下にリリースナッツを入れます。硬く凝っている部分を探しましょう。

②おススメの当てる位置はお尻の割れ目よりの殿筋です。

1分ほどセルフマッサージをしたら逆側もやりましょう!

3.そけい部セルフマッサージ

①リリースナッツを準備して、仰向けに寝た状態で、左の骨盤前部の内側にリリースナッツを当てます。硬く凝っている部分を探しましょう。

②リリースナッツの上部に両手を乗せて、真下に押し込みます。

1分ほどセルフマッサージをしたら逆側もやりましょう!

やさしい筋トレ

  1. ドローイン・・・・優先してやっていただきたい筋トレ!
  2. バックブリッジ・ヒップレイズ

実施回数は10回1セット、筋力をしっかりつけたい方は3セット行ってください。

1.ドローイン

①あお向けに寝ていただき、両膝を曲げます。

②お腹を膨らませながら息を吸います。できるだけ沢山息を吸い、大きくお腹を膨らませます。これ以上、膨らまないところで1秒止めます。

風船に空気が入り、膨らむようなイメージをお腹に持ちましょう!

③お腹を凹ませながら息を吐きます。できるだけ沢山息を吐き、お腹が小さく凹むようにします。これ以上、凹まないところで1秒止めます。

浮き輪から空気が抜けて、凹んでいくようなイメージをお腹に持ちましょう!

2.バックブリッジ・ヒップレイズ

①あお向けに寝て、両膝を曲げ、足幅は骨盤の幅にします。

② ①の状態からお尻を真上に持ち上げ、腿と体が一直線になる位置で1秒静止しましょう。

③ ②の状態から力を抜かないようにゆっくりお尻を下ろします。

4.セルフケアに限界を感じたら

実施しているセルフケアが症状に合っているか?

身体に合っているセルフケアをすると

狙っている身体の部位にしっかりと刺激があります!

その様な感覚がないセルフケアは、症状に合っていない可能性があります。

このブログ以外のセルフケアを実施されていて「ご自身のセルフケアは合っているのか?」

と思う方も是非、当院にご相談ください🌵

正確に狙った部分を柔らかくできているか?

患者様にセルフケアをお伝えすると細部に力が入っていたり、

ご自身の知識等でセルフケアをアレンジされて

正確に狙った部分を柔らかくできていないケースが良くあります。

セルフケアの精度をさらに上げるためには

「提案したセルフケアをそのまま行う」ことが大切です。

痛くてセルフケアができない。

炎症を抑えるのに安静にして物理療法や施術を受けましょう。

また身体が硬すぎて、痛くてセルフケアができない方は

当院で手技を受けて、ある程度柔らかさが出てからセルフケアを行いましょう。

疲れてしまって・時間が無くてセルフケアができない。

当院で疲れた身体をケアして、元気が出たらセルフケアを少しずつやりましょう。

また、セルフケアのためにだけに時間を割くのは

なかなか継続しづらい場合があります。

その様な方に「何かをやりながら出来るようなストレッチ」もあるので一緒に確認しましょう。

セルフケアで腰痛症状のポイントをすべて解消できるか?

腰痛症状を解消するには解剖学、運動学、バイオメカニクス・・・・等々、

様々な知識が必要な場合があります。

その知識をすべて身につけるには、時間・お金がすごく掛かってきます。

なのでセルフケアに限界を感じたら、専門家である当院にご相談ください。

しかし、セルフケアをされていて症状が取り切れない方も

セルフケアをやっていない方に比べると

「症状は出ずらくなり、いざ症状が出ても軽症で治りやすい」という方が多いです。

まずはセルフケアを1,2種目でもいいので続けてみてください。

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